MD-TESE(顕微鏡下精巣内精子採取術)

MD-TESEとは、TESEの種類の1つで、顕微鏡で精巣の中をくまなく観察し、
精子がいる可能性の高い精細管を採取して精子を探していく手術方法です。

 

TESEとMD-TESEの違いは?

TESEは、精巣内から精子を採取する方法で、精巣を1cmほど切開して
ランダムに組織を採取していきます。

MD-TESEの場合は、顕微鏡下でくまなく精巣を観察していき、精子のいそうな
精細管を見つけて組織を採取していく方法です。

2つの違いを簡単に言いますと、肉眼で行う手術か顕微鏡を用いて行う手術かの違いになります。

TESEは無精子症と診断された時などに行われる手術方法なのですが、無精子症には
閉塞性と非閉塞性の2つのタイプに分かれます。

閉塞性無精子症は、精子の通り道である精巣上体や精管の中が詰まってしまい
精子が出てこれない状態のことで、この閉塞性無精子症であれば精巣内で精子が
つくられていますので、手術時間も短いTESEを行うことがほとんどです。

しかし、非閉塞性無精子症の場合は、精巣の中での精子形成機能が全くないか、
機能が非常に低下しているため精液中に精子がみつからない状態のため
精子がいる場所もごくわずかで限られているんです。

そのため、非閉塞性無精子症と診断された場合は手術用顕微鏡を用いて回収する
MD-TESEを行い、精子がつくられている精細管だけを取り出します。

しかし、どこの精子が存在するかと見極めるのは経験豊富は医師でないと難しいため
MD-TESEを行っている病院やクリニックは限られています。

 

 

MD-TESE(顕微鏡下精巣内精子採取術)の流れ

不妊全身麻酔をした後、陰嚢の皮膚を切開して精巣を露出し、精巣白膜を切開して
精細管を出来るだけ大きく露出します。

不妊顕微鏡で見ながら精細管を1本1本確認し、白くて太い精細管を探していきます。

不妊精子がいそうな精細管があれば、すぐに胚培養師に渡し精子の有無を確認してもらいます。

不妊精細管内に精子が認められない場合は他の箇所を切開して再度採取します。

不妊精子が採取出来たら凍結保存を行い、後日採卵後に顕微授精を行います。

不妊切開した箇所を縫合して終了です。

 

手術時間は平均で1時間~2時間くらいとなります。
また、MD-TESEは全身麻酔を行うため手術中の痛みがありませんが、術後に
痛むことがあります。

日帰りで行うこともできるのですが、全身麻酔を使っているため万一のケースを考えて、
翌日まで経過をしっかりと観察できる入院をおすすめしている病院が多いようです。

 

 

MD-TESEの費用、採取率は?

MD-TESEはTESEよりも高度な技術を要するだけに費用もTESEより高額となります。
病院やクリニックによっても費用は変わってきますが、平均で40万円以上
かかるようで、精子を採取できて凍結保存する費用は別にかかります。

非閉塞性無精子症の方では、精子がつくられているかどうか、手術前には
はっきりしないケースが多いのですが、MD-TESEを行い、精子を採取できる
可能性は30~40%ほどと言われています。

MD-TESEをしても精子が見つからない場合は残念ですが赤ちゃんを授かることは
不可能という事になります。

 

 

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