精路再建手術

精路再建手術は、閉塞性無精子症に対して行われる治療で、精子の通り道が
詰まっている箇所を再開通させる手術方法です。

このにより精子の通り道が開通すれば、自然妊娠することも十分に可能(他に原因がない場合)
ですし
女性側に不妊治療の負担がほとんどなくなるという大きな利点があります。

そのため自然妊娠にこだわる夫婦はこの精路再建手術を選択されます。

しかし、この手術は髪の毛より細い糸を使って顕微鏡下で行う難易度の高い手術と
なるため、国内でもその技術を持つ医師はごく限られているんです。

このような理由から閉塞性無精子症と診断されても精路再建手術を行わずに
TESE(精巣内精子採取術)を行って、精子を採取し顕微授精を行うというケースが
多いようです。

また、精路再建手術を受けても、すぐに射出精液中に精子が認められ自然妊娠
できるようになるわけではなく、手術後数か月~1年半程かかります。

そのため女性側の年齢が高い場合は時間的余裕がないという理由から、
精路再建手術を行うよりもTESEにより採取して精子を使っての顕微授精の方が
早いため、TESEを選択されます。

 

 

パイプカット後の再建術

精路再建手術で特に多いのは、避妊目的でパイプカットをされたのち、再び何らかの事情で
子どもを希望したため、精管と精管をつなぐ精管精管吻合術」というものです。

パイプカットによる精路再建手術を行えば、射出精液中に精子が認められる確率は
高いとされています。

しかし、パイプカット後時間が経過してしまうと、精巣上体が閉塞を起こしていることもあり、
その場合には難易度の高い「精巣上体精管吻合術」が必要になることもあります。

手術時間は精管精管吻合を両側行って3時間程度、精巣上体精管吻合では
5時間程度かかり、日本でもこの手術を得意としている医師はいますが、その数は
年々減少傾向にあるため、手術できる医師も限られてきます。

ちなみに精管精管吻合術による再開通率は8割~9割ほどで、術後の自然妊娠率は
5割~6割と比較的高めです。

 

 

精路再建手術後の注意点

手術は全身麻酔で顕微鏡を使用して行い、入院期間は3泊4日くらいとなります。
飲酒は1週間禁止間、傷を濡らせないのが1週間で1週後よりシャワーできます。

マスターベーションによる射精は1ヶ月後からOKで、性行為は2ヶ月禁止です。

 

 

精路再建手術の費用

また、費用はパイプカット後であれば、基本的には保険適応とならず自費で40万円程度
かかります。保険適応であれば自己負担は10万円程度となります。

 

 

 

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