逆行性射精の原因と治療法

逆行性射精とは、射精時に閉じているはずの膀胱の一部が開いたままの
状態のため、射精すると精液が膀胱に逆流してしまう症状です。

この症状は、射精する感覚があるにも関わらず、精液が全く出ていなかったり
基準値よりも非常に少ない量の場合に尿中精子検査(逆行性射精検査)を
行って調べていきます。

射精後に排尿してもらい、その中に精子が認められれば、逆行性射精の診断がつきます。

逆行性射精は精液の一部が逆流してしまうタイプと、全ての精子が逆流してしまう
タイプの2種類があり、タイプによってその後の治療法が変わってきます。

 

逆流性射精の原因は?

逆流性射精の原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、
多くの場合は先天性によるものと言われています。

また前立腺の手術後に逆行性射精になることが多いともされていますので
手術時に射精と関係する神経を損傷させたことで、膀胱のほうに精子が
逆流してしまうのではないかと思われます。

その他にも外傷による場合や炎症による場合、糖尿病などが原因とも考えられます。
糖尿病は様々な影響を及ぼす病気ですが、逆行性射精も糖尿病が原因で
起こるようです。

 

 

逆流性射精の治療法

逆行性射精をしっかりと治療したいというのであれば、薬物投与が行われます。
逆行性射精と診断された方の約3分の1は、膀胱頸部を閉じる作用のある薬(イミプラミン)で
治療すると改善がみられます。イミプラミンは三環系抗うつ薬です。

しかし、薬物投与で全ての人が治るわけではないんです。

逆流性射精と診断されても、精子の一部が逆流するタイプであれば、タイミング法による
自然妊娠も可能です。

しかし、薬物投与を行っても治らず、また全ての精子が逆流してしまうタイプの場合は、
自然妊娠することは難しく人工授精や体外受精・顕微授精を行うことになります。

全ての精子が逆流してしまうタイプの場合は、いったん膀胱を空にしてから射精をし、
そこから精子を取り出して洗浄・濃縮してから人工授精を行う方法があります。

または、精巣内に残っている精子を取り出して顕微授精を行うこともできます。
逆行性射精は精子が逆流してしまうだけで、精子そのものは精巣内で正常に
つくられていますから、健康な精子さえあれば妊娠できる可能性は十分にあります。

ただ、精子は尿と混ざってしまうとかなりのダメージを受けてしまうんです。
尿中に射精された精子はダメージにより運動率が下がってしまうため
一度尿に触れた精子では人工授精での妊娠は難しく、この場合は顕微授精が
行われます。

 

 

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