奇形精子症の原因と治療法

奇形精子症とは、精液の中の精子の70%以上で精子の形に異常がある場合に
診断されます。

精子の形が通常の精子と違うため受精する力がとても低く、その結果
男性不妊となります。

精子の奇形率を調べる検査には精液検査の他にクルーガーテストが使用されます。
これは特殊な染料で精子を色付けして奇形があるかないかを調べる検査です。

精子の奇形は大きく分けて2通りあり、頭部の奇形と尾部の奇形とがあります。
このうち特に頭部に異常のある精子は非常に受精しにくと言われていますし、
仮に受精できたとしても染色体異常により、ほとんどが無事に育たないと
されています。

なぜなら頭部には遺伝子であるDNAが詰まっているからです。奇形精子症と言っても、
頭部の奇形と尾部の奇形とでは、妊娠率が大きく変わってくるんですね。

 

 

奇形精子症の原因

奇形精子症は、原因不明と言われています。
しかし、詳しい検査をすると精索静脈瘤や、逆行性射精、 染色体異常などが
見つかる場合もあります。

また、最近では過度なストレスが精子奇形症を発症するとの報告もされており、
様々な原因があるのが奇形精子症の特徴でもあります。

 

 

奇形精子症の治療法

精索静脈瘤や、逆行性射精、 染色体異常などの症状が見つかった場合は
その治療を行うことです。

奇形精子症と診断された場合は自然妊娠することができませんので
できるだけ形が正常な精子を選び出して顕微授精を行っていくことが
ほとんどです。

症状が軽度のものであったり、奥様の年齢が若かったりする場合は
人工授精からスタートすることもあります。

また、薬物療法により精子量が改善し、正常な精子が増加することで、
運動精子の増加や奇形精子の減少がみられることもあります。

症状が重度の場合は顕微授精を行っていくのですが、奇形精子症の場合は
顕微授精を行っても通常より妊娠する確率が
低いとされています。

その原因としては、見えない部分に奇形がある場合があり、全く正常な精子を
見つけることが困難と言われているからです。

顕微鏡で精子の形に異常があるかどうかを調べていくのですが、
ごくわずかな奇形は、顕微鏡からでも判別することが難しいんです。

「頭部の奇形を伴う精子は特に受精しにくい」と上でもご説明しましたが、
全ての精子に頭部の奇形が認められた場合は、残念ではありますが
ご主人様の精子では妊娠することは難しいかもしれません。

それでもどうしても赤ちゃんが欲しいという夫婦で、女性側に特に大きな
不妊原因がない場合などは、非配偶者間人工授精(AID)という方法もあります。

しかしこの方法はかなり特殊な治療法となり、夫の精子ではない第3者の精子を
使っての人工授精となるため、無事に赤ちゃんが生まれた後も精神的な問題などが
どうしても出てくるかもしれません。

奇形精子症と診断され、なおかつ全ての精子に頭部の奇形が認められた場合は
夫婦で今後のことをよく話し合って決めていく必要があります。

 

 

 

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