非閉塞性無精子症(NOA)の原因と治療法

非閉塞性無精子症(NOA)とは、精液中に精子がない「無精子症」の一種で
精管に閉塞がないにも関わらず、精子をつくる機能に問題がある状態のことを
言います。

この非閉塞無精子症は無精子症の全体の8割を占めています。
残りの2割は精管に詰まりがある「閉塞性無精子症」というものです。

非閉塞性無精子症の特徴は精巣でつくられる精子がほとんどなく精巣が小さい
そして、ホルモン検査を行うと精子形成を促すFSHの値が著しく高いか低いという
傾向があります。

 

 

非閉塞性無精子症の原因

非閉塞性無精子症の多くは原因不明と言われています。
ただ、無精子症と高度乏精子症の約5.8%に染色体の変化を認めるとされているため、
無精子症の原因を調べる目的で染色体検査をすることがあります。

染色体の変化が起こっている最も主なものにX染色体が1本多い
「クラインフェルター症候群」があります。

クラインフェルター症候群とは?

人の染色体はX染色体とY染色体という性染色体によって決められています。
XXなら女性、XYなら男性です。しかし、まれに染色体の異常によりXXYなどに
なることがあります。このような現象がクラインフェルター症候群です。

クラインフェルター症候群になると男性は無精子症や乏精子症の原因になる
場合があります。

非閉塞性無精子症になるその他の原因としては、成人になってからのおたふく風邪で
精巣炎
になったことも考えられます。

 

 

非閉塞性無精子症の治療法

非閉塞性無精子症を治す治療法というのは、現代の医学では解明されていません。
しかし、諦めることはありません。

精液検査を行なった結果、精液中に精子が一つも見つからない「無精子症」と
診断されても精巣内で精子がつくられている場合があるからです。

それを調べる方法を「顕微鏡下精巣内精子採取術」(MD-TESE)と言い
精巣を開けて、手術用顕微鏡を用いて精子を探していきます。

1個でも精子が見つかれば顕微授精をすることが可能で、採取した精子は
凍結保存することもできます。

また、精子が1個も見つからなくても精子になる前段階の「後期精子細胞」が
見つかれば顕微授精による妊娠も可能です。

しかし、それでも精子や後期精子細胞が見つからない方もいます。
この場合は残念ではありますが、夫の精子を使っての妊娠は難しくなります。

それでも子供が欲しい場合は、最終手段として非配偶者間人工授精(AID)
行う夫婦も実際にいます。

AIDはとても特殊な治療法なだけに、夫婦の話し合いがとても重要となりますので
十分に時間をかけてお互い納得したうえで行うことです。

 

 

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