精子死滅症の原因と治療法

精子死滅症とは、重度の精子無力症のことで、射出精液中の精子が全く動いておらず、
しかもほとんどの精子が死んでいる状態のことを言います。

つまり、生きた精子のいる精液を射精することができないため自然妊娠は
難しくなります。

動いていない精子が多いと「精子無力症」が疑われますが、よく調べてみると
死滅している精子ばかりであることが判明し、この場合は精子死滅症と診断されます。

ちなみに精子が生きているのに動いていない場合は、精子不動症という診断に
なります。

精子死滅症の診断は1回の精液検査だけで判断することはなく
最低でも3回くらい精液を採取し、調べていくため確定するまでに時間がかかります。

 

精子死滅症の原因

精子死滅症の原因は、炎症によって白血球の増加し、それによる精子の死滅などが
考えられますが、具体的な事はまだ解明されていません。

また、精子をつくる過程になんらかの障害があるため、精子が死んでしまうとも
言われていますが、どこの工程で精子が死んでしまうのかを特定するのは
非常に難しいようです。

 

 

精子死滅症の治療法

死滅精子症は、精子をつくる器官に異常があるので治療するのは非常に困難です。

しかし精子死滅症と診断されても全ての精子が死滅しているとは限らず、
何度か精子を採取していくと生きている精子を見つけることもできます。

この場合は生きている精子を取り出し、顕微授精を行っていくことで
妊娠する可能性も十分にあります。

もし、射精した精液の中に生きている精子を見つけられなかった場合は
精嚢を(睾丸)を切開し、精巣内の精子を取り出して調べていきます。

もし、生きている精子が数少なくても見つかれば、体外受精や顕微授精で
妊娠させる事は可能です。

しかし、精嚢の中の精子を調べても生きている精子を1個も見つけられなかった場合は
妊娠することが不可能となってしまいます。

精嚢は精子を溜める場所のため、その精嚢でさえも生きている精子を
見つけられなかったのならそれ以上の方法はないんです。

しかし、それでもどうしても赤ちゃんが欲しいという夫婦で、女性側に特に大きな
不妊原因がない場合は、非配偶者間人工授精(AID)という方法を最終手段として
行う夫婦もいるようです。

AIDとは、夫の精子ではない第3者の精子を使っての人工授精となり
かなり特殊な方法で、養子をもらうよりも妻とだけは血が繋がっているという理由で
この治療法を選ばれるようです。

しかし、実際にはご主人の子供ではないわけですから精神的な問題は
どうしても出てくるでしょう。

精子死滅症により夫の精子では妊娠が不可能とわかった場合は、これから
どうしていくべきかを夫婦で時間をかけてよく話し合っていくことが大切です。

 

 

 

サブコンテンツ

このページの先頭へ