男性不妊の抗精子抗体検査について

抗精子抗体検査は女性の不妊検査でも行いますが、女性だけではなく
男性にも抗精子抗体があり、男性の場合は自分の精子を異物と認識して攻撃し、
精子の運動能力や受精能力を低下させてしまう自己抗体となります。

この抗体が精子尾部に結合すると精子の運動性がなくなり、
精子頭部に結合すると精子の受精能力が失われたりします。

女性の場合は血液を採取して調べますが、男性の場合は精液を使って
調べていきます。

検査方法は精子に結合している抗精子抗体を直接調べるイムノビーズテストと、
抗精子抗体の生物活性を調べる精子不動化試験がありますが、男性の場合は
イムノビーズテストを行っていきます。

イムノビーズテストとは特殊なビーズを使って行い、この特殊なビーズが精子に
どのように付着するのか、どのくらいの精子に付着するのかを検査する方法で
20%以上の精子にイムノビーズが付着している場合は、陽性と判定します。

80%以上の精子にイムノビーズが付着している場合には、受精障害を
起こしやすいと判断されます。

 

 

抗精子抗体の原因

抗精子抗体は不妊男性の約6%が持っていると言われ、その原因としては
過去に避妊のためのパイプカットをしたり、精巣に炎症や外傷を起こしたことが
ある場合、またはおたふく風邪などで高熱を出したことがある場合に高い確率で
陽性になるようです。

通常、男性の体の中で精子と自分自身の血液は絶対に接触しないようになっています。
しかし精巣、精巣上体、精管に炎症があって、精子が直接血液と接してしまうと、
抗精子抗体が出来上がってしまうんです。

その他の原因として遺伝的なものもあるのではないかと言われています。

 

 

抗精子抗体の治療法

抗精子抗体を持っていると、身体が自分の精子を異物・敵と判断して
攻撃してしまうため、攻撃を受けて弱った精子では受精することが難しく
妊娠することもなかなかできません。

この場合はタイミング法や人工授精での治療は難しく、体外受精や顕微授精を
すすめられる場合がほとんどです。

抗精子抗体を直す治療は現在の医学ではなく、一番良いとされる方法が
体外受精や顕微授精を行うことなんです。

この場合の体外受精や顕微授精では、まだ攻撃される前の出来たばかりの
精子を採取して行います。

また、抗精子抗体を持った精子により妊娠した赤ちゃんだからと言って
障害児が奇形児が生まれるということはありません。

抗精子抗体のみが原因で妊娠できなかった人は、他の機能は正常なため
抗体の壁を乗り越えれば妊娠する可能性は高くなります。

そのため、他の不妊原因に比べ体外受精で妊娠する確率は上がり、1回目の
体外受精で妊娠できる人も多くいるようです。

 

 

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