男性不妊の精巣生検について

精巣生検とは、精液検査や視診・触診で異常がみられた場合に
さらに詳しく行う精密検査のことです。

精液検査や視診・触診で「重度乏精子症」や「無精子症」と診断された場合に
精子をつくっている精巣がどれだけ機能しているかを、精巣組織の
顕微鏡検査で調べなくてはいけません。

その検査が「精巣生検」で、主に泌尿器科や男性不妊に力を入れている
病院などで受けることができます。

 

精巣生検が行われる流れ

不妊まずは、精管の周りにある神経をブロックするように麻酔し、次に実際に切る陰嚢の
皮膚の上に麻酔をしていきます。

不妊麻酔をしたら陰嚢にメスで約0.5cm~1cmほど切開して精巣内の精細管
(精子が作られている細い管)と呼ばれる小さな組織を少量採取します。

不妊採取した組織を顕微鏡で観察していきます。

不妊精子が確認できれば、糸で縫合して終了。

 

この精巣生検によって、精液検査では見つけることができなかった精子が
見つかったのであれば、精子はちゃんとつくられていることがわかり、
この場合、問題なのは精子が通過する精管であることがわかります。

最近では精巣生検と一緒に「精巣内精子抽出法(TESE)」が行われることが
多いようです。

「精巣内精子抽出法(TESE)」は、精巣の一部を採取して組織検査をしつつも
もし精子が見つかれば冷凍保存して顕微授精に使用するというものです。

精子が確認できれば1ヶ所だけの採取で済むのですが、組織を顕微鏡で観察し、
精子が見つからなければ、さらに左右の精巣から数か所採取して精子の有無を
調べていきます。

精巣生検の手術費用は約10万円~30万円ほどかかり、精巣生検の術後数日間は
痛みを伴います。

 

精巣生検で精子が見つからなかった場合

精巣生検により精子が見つかれば良いのですが、重度の無精子症などの場合は
精巣生検での精子の採取は難しくなります。

この場合は、直接精巣から精子を採取する方法の、「顕微鏡下精巣内精子抽出法
(MDTESE)」が行われます。

TESEとMDTESEの違いは、肉眼で行う手術か顕微鏡を用いて行う手術かの違いになります。

MDTESEでは顕微鏡下でくまなく精巣を観察していき、精子のいそうな精細管を見つけて
組織を採取していきます。その組織の中から精子を探し、精子が確認できた場合は
顕微授精を行うことができます。

もし精子が見つからなくても、精子になる直前の後期精子細胞が見つかれば
顕微授精を行うことが可能です。

この顕微鏡下精巣内精子抽出法(MDTESE)により、精子が確認でき
顕微授精できる確率は約40%と言われています。

 

 

 

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